a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Virile Games (1988) - 試合

Jan Švankmajer監督

 

サッカーの試合をする赤チームと青チームの粘土人形がいる。試合が進むと、それぞれが残虐に殺し始める。有名なショートフィルムである。その試合を観戦する人は、ビールにさらにアルコール度数の高い飲料をショットグラスで足し、ビールをいくらでも飲み干し、空いた皿にわずかについた食べ物のカスすら食べようとする。非常に強欲である。チャップリンの『独裁者』より、人は強欲になり愛情を失うのだと説かれたが、本作はまさにその失った側が表出した、野蛮なサッカーの試合である。

 

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