2014-10-21から1日間の記事一覧
溝口健二監督。 本来90分ほどの作品として完成したが、戦争でフィルムが失われたのか、現存するものは69分のものである。59年のキネマ旬報社が出した日本映画のベストで2位になった作品であり、当時の世間から絶賛されたことが伺える。 祇園の狭い街並と、家…
溝口健二監督。 “THE LIFE OHARU”という英題があるとおり、お春という人物についての話である。原作は井原西鶴の「好色一代女」。江戸初期の作品である。 「嫌われ松子の一生」という映画が最近流行ったが、本作とほとんどストーリーが似ていて、平成版西鶴…
溝口健二監督。 白黒日本映画の名作である。映像美を追求しているのであるが、大衆娯楽要素もあるという妖美な作品である。 予告編では「文芸最高巨編 雨月物語」「今ぞ妖美の限りを尽くしてここに映画化」とかなり喧伝したようである。 二つの幻想の世界が…