1930年代 普通 (好みで)
Buster Keaton as director 彼の相変わらずのパントマイムの上手さと、典型的なロマンスストーリーを観ると安心する気もする。
Charles Lamont as director 映画に声が入った。しかし、Buster Keatonの映画のよさは、映画に声が入るかどうかとは完全に離れた場所で誕生しているらしい。その証拠に、彼の20年代の30分弱のコメディー映画と見比べても、本作には特段の進歩というものが無…
成瀬巳喜男監督。 女が気まぐれであるだけで恋愛を主軸とする映画がいかに面白くなるかという事を、本作を観て学ばさせて貰った。
Mário Peixoto監督。 一番に指摘しなければならないことは、ラストにかけて使用されている海のシークエンスであるだろう。本作はサイレント映画であり、オープニングからエンドまで終始音楽がかけられている。海のシークエンスでは、豪華で陽気なオーケスト…
John Ford監督。 本作の題名にもなっている駅馬車に、見ず知らずの人間(多少関係性を持った人間も含まれている)が寄り合い、目的地を目指すという映画。 駅馬車にのっての長旅であるから、途中には音楽で遊戯する人があらわれたり、ロマンスのかけらがふいに…
溝口健二監督。 監督が精力的に実際の日本社会を切り取って撮影していた時期の作品のひとつ。映画書評の多くは、本作を契機として日本映画のリアリズムが社会に許容されるようになったと指摘している。 「会社なしのお父さんなんて、無いほうがマシや」とい…
溝口健二監督。 本来90分ほどの作品として完成したが、戦争でフィルムが失われたのか、現存するものは69分のものである。59年のキネマ旬報社が出した日本映画のベストで2位になった作品であり、当時の世間から絶賛されたことが伺える。 祇園の狭い街並と、家…
Luis Bunuel監督。彼はSalvador Daliと共同で作品を作る機会を持っており、本作もそのひとつである。 ところで、近年Woody Allenの撮ったMidnight in Paris(2011)では、役者扮するBunuelとDaliがレストランで待ち合わせをしており、知り合いのような既登場し…
James Whale監督。talkie 最古作の部類に入る。 半世紀以上も年代がはなれると、文化や世界情勢が大きく異なり、映画の存在位置が今と異なる。そのため、秀作とか駄作とかを私がカテゴリーすることには意味がない。 フランケンシュタインという科学者が、犯…