a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

2014-10-26から1日間の記事一覧

浪華悲歌(1936) - 浄瑠璃がきれい。女曰く「わての病気はどうしたら治るんやろか」。

溝口健二監督。 監督が精力的に実際の日本社会を切り取って撮影していた時期の作品のひとつ。映画書評の多くは、本作を契機として日本映画のリアリズムが社会に許容されるようになったと指摘している。 「会社なしのお父さんなんて、無いほうがマシや」とい…

L'Ann?e derni?re ? Marienbad(1961) - 認識論をなぞっていくような、映像美が魅力の映画。

Alain Resnais監督 現実の世の中を映すというよりは、認識論的な、簡単にいえば世の中の不可解な物事について、独特のショットで描いている。世の中は凄く不可解なものとして出来上がっていて、去年マリエンバードで会ってロマンスを経験したはずの女が、今…