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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Everywhere At Once (1985) - めまぐるしく

Alan Berliner監督 8分のなかで、さまざまな映像が音楽とともに流される、まさに題名通りの作品。映像に対応する音楽を流すことで、映像の効果を高めているといえる。

Manufracture (1985) - 身を任せ

Peter Tscherkassky 監督 破滅的な映像に身を任せる体験ができる。

Koyaanisqatsi (1982) - 諦め

Godfrey Reggio監督 映像としては楽しい。ただし、主題があまり伝わってこない。アメリカの都市の映像とともに、ネイティブアメリカンの「平衡を失った世界」という単語を単純につけられただけでは、主題の意図はわかるが説得性が無いかもしれぬ。そこで代わ…

The Legend of the Holy Drinker (1988) - カメラ移動

Ermanno Olmi 監督 主人公とカメラを直線で結び、その中点を軸として、主人公の動きと点対象にパンをする独特のカメラワークが特徴。ストーリーを説明的にしなかった点に良さがある。

The Magic Medicine (1982) - 詩的

Roman Kachanov監督 作画に独特のリズムがあり、色づかいが綺麗。 (映像が詩的だ。)

Two Tickets to India (1985) - 虎

Roman Kachanov監督 虎の筋肉隆々な様がうまく描写されている。

Cheburashka Goes to School (1983) - 風刺

Roman Kachanov監督 チェブラーシュカは学校に読み書きを習いに行くが、そこには教師が人手不足で、ゲーナとシャパクリャクが教えることになる。

Crac! (1981) - 安楽椅子

Frédéric Back監督 前半の村での楽しい出来事と、後半の都市という悪い存在の描写にわかれる。安楽椅子が一つの主題であり、過去の村の出来事を回想する単純な構成であるが、インパクトは大きい。椅子が前後するとスカートが舞い、その描写が綺麗である。 (…

The Man Who Planted Trees(1987) - 健康

Frédéric Back監督 淡い色彩がとても健康的に見える。日本でいうジブリ映画の感覚と、根底で主義がつながっている作品だ。数々の映画において、事件、不調和、破壊のエピソードを利用して人間という存在を炙り出そうとする。対照的に、平和、調和、非破壊の…

Flora (1989) - 遊び心

Jan Švankmajer監督 植物が集合して人型になっているが、徐々に枯れて分解されていく。見ると、ベットの上に縛られており、傍にある台にはコップに水が入れてある。人型は水が飲めなくなって、枯れているようである。遊び心が垣間見える作品。

Animated Self-Portraits "Jan ?vankmajer" (1989) - 性格

Jan Švankmajer監督 アメリカ、ユーゴスラビア、日本などのアニメーター29名が自画像をテーマにした『Animated Self-Portraits』に収録されている。Jan Švankmajerの茶目っ気な性格が明らかとなる作品である。 (Jan Švankmajer)

The Fall of the House of Usher (1980) - 粘土

Jan Švankmajer監督 ナレーションと共にアニメーションが進む。粘土の湧き上がる様がナレーションに伴い、効果をあげている。

Meat Love (1989) - 勢い

Jan Švankmajer監督 牛肉がスライスされると、やがてふたつのスライスが恋に落ちて踊りだし、最後にはステーキにされる。目新しい作品ではない。 (踊り出す牛肉)

The Pendulum, the Pit and Hope (1983) - 巧み

Jan Švankmajer監督 巧みな描写手法の短編である。クローズアップが多い。 (恐ろしげな殺人装置)

Dimensions of Dialogue (1982) - 放棄

Jan Švankmajer監督 三部構成。人型が互いに相手を粉々に分解し、再構成し合う第一部に表現の新規性がある。そして、第二部は男と女が登場し、第三部ではコミュニケーションの不全が描かれる。 (第一部は、野菜で構成される人型と、機械で構成される人型の…

Darkness/Light/Darkness (1989) - 囚われる

Jan Švankmajer監督 狭い部屋に、人間のパーツが押し寄せてくる。それぞれをつなぎ合わせて、人間の粘土人形ができる。人形は狭い部屋に囚われの身となり、部屋は暗転する。主題として新しいということはなく、手法としても新規性はないように見える。

Deadlock (1984) - ハエ

Rofusz Ferenc監督 死の寸前、ハエが見えたということである。果たして面白い作品だろうか。

A Short Film About Killing (1988) - タクシー運転手がかわいそう

Krzysztof Kie?lowski監督 直球のタイトルであるが、殺しの瞬間を捉える意味と、死刑制度の是非を問う二重の意味合いがあった。90分というのは決して掌編ではなく、「A Short FIlm」の語が暗示しているのは、殺しや死刑を非常に重く受け止めよ、本来は90分で…

Twilight Zone: The Movie(1983) - "Nightmare at 20,000 Feet" - 幻

George Miller監督 飛行機の翼に幻の悪魔が見えてしまう主人公と、実際に幻の獣がいるのかどうかが不明な世界観。結局獣は居たらしく、幻想世界ではなくSFの体裁になっている。

Twilight Zone: The Movie(1983) - "IT's a Good Life" - 超能力

Joe Dante監督 子供の超能力、女教師の包容力を合わせた作品。

Twilight Zone: The Movie(1983) - "Kick the Can" - 普通

Steven Spielberg監督 普通。

Twilight Zone: The Movie(1983) - "Time Out" - 至極普通の作品

John Landis監督 SFの説話能力を用いて、人種差別の不条理さを説いた。これは映画でいう教科書的な作品である。

Xtro (1982) - 不思議世界へようこそ

Harry Bromley-Davenport監督 ある友人に紹介されて観たら、本当の摩訶不思議世界の映画であった。すべてが不思議に満ちているために合理的な解釈がつかないこの視聴後感は、『不思議惑星キン・ザ・ザ』のようにカルト映画に必要なエッセンスをすべて満たし…

STAR WARS EPISODE V:THE EMPIRE STRIKES BACK (1980) - 色気

Irvin Kershner 監督 全体的に色気を感じさせる鮮やかなカメラワークと脚本である。本作は『スターウォーズ』シリーズの中では異色と言って良いだろう。

Star Wars: Episode VI Return of the Jedi (1983) - 爽やかな視聴後感

Richard Marquand 監督 シリーズ最終章と気負いすぎることもなく、爽快な視聴後感を残せる内容となっている。リチャード・マーカンド監督はなかなか上手で、肝が座っていた。エンドクレジット手前で、Mark Hamillが死者に笑みを投げかけ皆の下へ戻っていくシ…

Inferno (1980)- オカルトを信じている女

Dario Argento監督 彼の作品におけるホラーの源泉は、誰かの書いた古い小説、昔の絵画や戯曲に含まれるある種のオカルトである。そしてそれらを女が信じたがる。さも女は絶対的にオカルトを信じる存在であると疑わないかのように、Dario Argentoは女をそれを…

Demons (1985) - 典型的・基本的ホラー映画

Lamberto Bava監督 映画館に閉じ込められ、その中で感染性のゾンビが大量発生するというお決まりのようなホラー作品。この手のストーリー構成は後に大量生産型B級映画のひとつのテンプレートになったのである。 しかし暗がりの中で目だけが赤く光るゾンビと…

The Phantom of the Opera (1987) - 新感覚

Dario Argento 監督 コメディカルであり叙情的でもある。すなわちねずみを執拗に追いかけるコメディカルなシークエンスと、怪人の純愛が敗れる叙情的なシークエンスが、互いに馴染むことなく混在しているかの印象を受ける。悪く言えば中途半端、良く言えば独…

Phenomena (1984) - 展開の読めないおもしろさ

Dario Argento 監督 音楽に違和感があるので、展開がよめない。というのも現代の邦画にしてもハリウッド映画にしても、ましてやフランス映画でさえもストーリーにある典型的な映画音楽の雰囲気というものが決まっている。それがプログレッシブ・ロックになれ…

Opera (1987) - 映画にしかできない恐怖。

Dario Argento 監督 撮り方が非常にうまい。 今では有名かもしれない、扉ののぞき穴を見ているとそこに銃口を突きつけられて、あっという間に目から脳にめがけて射撃されてしまうというのは本作から始まった。レオス・カラックスが『ポンヌフの恋人』で真似…

Blue Velvet (1986)- 垣間見た異常。

David Lynch監督 助演のIsabellas Rosselliniがあまり演技が上手くない。この人は、なんとIngrid Bergmanの娘。 作品は、正常な愛の関係としてのLaura Dernが居て、それに比べれば異常で倒錯した愛の関係としてのIsabellas Rosselliniが居る。これが前者を最…

Back to the Future Part II(1989) - 負け続けるTannen家を観る。

Robert Zemeckis 監督。 構想が非常におもしろい。現在を85年とすると、未来のスケーターを使って、スポーツ年鑑を取り戻す過去の場面で役立てるのである。こういう映画は公開したもの勝ちである。タイムトラベルものの映画は作られるけれど、タイムパラドッ…

Pauline at the Beach (1983) - ポーリーヌのかけがえのない夏を観る。

Eric Rohmer 監督 フランスの雰囲気を感じたければ、この一本を観れば足りる。雰囲気というのはひと夏の自由な恋愛感情に他ならないが、一方で言葉の節々に哲学を、個人主義的思想も感じるだろう。日本は西欧思想を取り込んだ際にも、個人主義はどうしても取…

Cinema Paradiso (1988) - 映画への愛のいじらしさ

GIuseppe Tornatore as director 映画の愛に包まれた作品である。監督の映画への愛が非常によく伝わる。『ミツバチにささやき』でも『SUPER 8』でも、監督の映画への愛は、登場人物の子供が抱く映画への愛として示される。いかにそれが純愛であるかを、子供…

楢山節考 (1983) - 日本の共同体意識と自然を観る。

今村昌平監督。 日本の共同体意識と、山の自然との調和が描かれていて映画として上手い。非常に美しかった。 姥捨て後の積雪のシーンが若干画面が汚い。悪天候の野外をおして撮影をしているから、室内で撮影をするよりは画面が粗いに決まっている。本作で描…

Fanny and Alexander (1982) - 映画のほぼ全てがこの一枚に入っている。

Ingmar Bergman 監督 監督が自ら引退宣言をして残した作品の中で、おそらく最もすばらしい。すべてのシーンのスクリーンプレイがなめらかであり、不自然な箇所が見当たらない。その意味で、虚構であるのにあたかも現実の一家族におきた出来事を描写している…

NINE 1/2 WEEKS(1986) - 果敢な負け戦-目隠しの食事-を観る。

Adrian Lyne監督。 全体的に画面の色調が暗い。多少くすんだ画面を好む人もいるだろう。恋愛映画に暗い色調は合わないと本作を嫌う人もいるだろう。フィルライトが足りないので人物の表情が影になり見えないこともあれば、逆光で風景がぼやけることもある。…

Time of the Gypsies (1988) - 浮き上がる花嫁を観る。

Emir Kustrica as director フェリーニの影響を色濃く受けている。花嫁の頭につけるもの(名称がわからない)がひらひらと飛んでいくが、舞い上がるのではなく水平に刺すように飛んでいく。花嫁も水平に浮き上がり、唯一心配するのは彼女が頭から下に落ちな…

Sex, Lies, and Videotape (1989) - 小奇麗にまとまった作品を観る。

Steven Soderbergh as director 地面をひたすらに取り続け、オープンクレジットが終了すると「Garbage」という脈絡のない一声で始まる映画。たえずカメラを微妙に動かしながらキャラクターを撮るスタイルである。私は本作を観て、自愛することの意味を悟った…

City of Women (1980) - 国ごとの女の個性を観る。

Federico Fellini監督。 国による映画感性の違いとは、ひとつには女の人間社会に対する振舞い方にあるのではないか。どの国の映画においても、男の社会や家庭への関わり方や、人生に対する価値観がいかにステレオタイプで単純であるかという点において男はい…

Back to the Future (1985) - 試行錯誤された映画を観る。

Robert Zemeckis as director 荒削りのコマまわしであるが、作者の伝えたいストーリーが明確であることと、登場人物や社会がオプティミスティックであることが幸いし、荒削りであることすらも本作にとって良い個性であるかのような印象を与える。実際にいく…

Down by Law (1986) - バーで人と親しくなるような作品を観る。

Jim Jarmusch監督。 異なる国籍や背景を持つ人が、気軽に仲良くなれるというのがこの監督のいい所 なのである。かなり綺麗にまとまりすぎているところがあるようにも感じる。一 人で気軽にバーに行くと、バーに居る全員がそれなりに異なる背景を持つ大人で …

Stranger than Paradise(1984) - 映画における人間のエッセンスがわかる作品を観る。

Jim Jarmusch監督。 人がどうしたら仲良くなるのか、またどうしたら歩調が合わなくなるのか、その エッセンスがわかる映画であった。こういう人間の本質的な性質をたどることは 、映画における基礎的な部分である。観ていて楽しいものだ。

Paris, Texas (1984) - 三原色に気を遣った作品を観る。

Wim Wenders監督。 ひとつの部屋の中に、青く照らされる区画と緑に照らされる区画、そして赤のソファーが設置されている場所があるという具合に、画面の中にそれぞれの原色対立が見られる作品。色が人間の感情を支配し、背景が緑の中に佇む人間は息子を取り…

Boy Meets Girl (1984) - 大きな透明窓という装置を観る。

Leos Carax監督。 フランス監督のある一部は、『カイユ』紙などで映画批評をして働き、その後に監督業を始めている。そのような経歴を持つからか、もしくは自然に、映画に商業性を求めるよりはむしろ芸術性を追求する傾向を持たれているように思う。その場合…

Mauvais Sang (1986) - 漆黒の艶を観る。

Leos Carax監督。 画面がすばらしい。夜のショットに富んでいるので、その分だけ漆黒さを帯びるシークエンスが続く。夜の撮影は、ロケーションも含めて調整が大変なので、その志には非常に好感を持つ。アメリカの夜と言って、昼の露光があるショットを夜であ…

Leningrad Cowboys Go America (1989) - 北欧の即興劇を観る。

Aki Kaurismaki監督。 即興的にストーリーが構成される映画である。独裁者という属性のキャラクターが登場するのであるが、史実を基調とした主人公が独裁者である場合を除いて、この属性を持つキャラクターが出てくるのは珍しい。

Crime and Punishment (1983) - クラシック音楽とロック音楽の絶妙な使い方を観る。

Aki Kaurismaki監督。 Shostakovichの『交響曲5番』が何度も使用されている。まさかShostakovichを、ここまで違和感無く映像に組み込むことができるとは思っていなかったので、正直に観ていて嬉しくなった。本作で焦点が合わせられているものは、絶望とまで…

Parmanent Vacation(1980) - 監督の卒業制作品を観る。

Jim Jarmusch監督。 現代風に言えば若者によくあるようなモラトリアムということで、若者の亡霊 のような自己探求を描いている印象である。自分の感性に合う、自分の居場所で あるという確信的な安心を抱けないから、居住地を転々として自分に合う場所を 探…

48 HRS.(1982) - 刑事ものの王道を観る。

Walter Hill監督。 教科書を地で行くような話で、功績を得ないと後がない警察官と、その警察官に 期限付きで釈放をされる囚人のコンビによるストーリーである。ただし、俳優が 上手いので楽しく観れてしまう。ストーリーが普通でも、俳優のその素地に人間 と…