a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

One A.M.(1916) - Cuckoo clock attacks.

Charlie Chaplin as director

 めずらしく全編一人芝居である。おとろえることのないパントマイム芸を堪能できる。映画としては余興的な作品だとすれば、劇場が夜11時に閉まって、真夜中1時からひっそりと始まる内輪の芸、というような感じもただよう。階段を怪我せずに転がり落ち続ける様など流石である。

 チャップリン喜劇王だという声もあり、確かにハロルド・ロイドはサクセスストーリー、キートンはペーソスでそれぞれ同時期に売れたが、個人のパントマイムだけで30分は作れなかった。チャップリンこそ喜劇王だともし主張しなければならないのだとしたら、私は本作を理由に出す気持ちもある。