Pascal Chaumeil監督。フランスのコメディ映画。
男がいる女を自分に惚れさせることで、カップルを破綻に追い込むという「別れさせ屋」についてのコメディーである。これでもかと高飛車なフランス人女に、別れさせ屋が挑んでいくという内容である。
日本の中でのレビューを観ると「いつ恋におちたのかわからない症候群」にかかっている人が多かった。つまり、いつフランス高飛車女は別れさせ屋のことが好きになったのか、その過程が描かれていないというのである。
これは、人を好きになるタイミングや、愛の形が国民性によって大きく異なるということを示している。何故なら、フランスでは大ヒットした映画なのである。
フランスには愛の形が複数存在していて、国民は事実婚の割合が高く、とにかく日本とは異なっている点が多い。なので、観ると新鮮である。
特に恋愛理由の描写はなくてよいのがフランスではないか。女の方が恋に積極的になるあたり、やはりフランスの映画はちがう。 それで、sexについてはその獣性がよいのだと言っている。 ところで、フランス映画の例に漏れず、全体的なカメラアングルが綺麗で良かった。