Olivier Dahan監督。 フランスの国民的歌手、Edith Piafの一生を描いた長編映画。これは日本の立場で比喩的に例えれば、美空ひばりの一生を描く映画が豪華キャストで公開されたようなもので、これはフランスにおいて大ヒットとなった。 また、話題性というだけではなく、単体の映画としても非常に完成度が高い。 映画開始から1h50mが経った前後の、Marcelの悲報をうけるシーンの5分の長まわしが印象的。ここまでシーンに芸術性がある映画もなかなかない。私の今迄の映画部の中では一番印象的であった。また、回想シーンの記事を映しながらまわすシーンもよかった。結論としては、普段アメリカ映画ではお目にかからないシーンばかり。 フランス映画は、写し方がハリウッドと一線を画す。おそらく、人物描写に対する捉え方が異なるからである。
映画音楽の使い方を分かっていて、間違ったシーンというものがひとつも無かった。演技もすばらしい。間違いなく良い映画。
私がフランス語にしっかりと入った初めての映画が、この映画である。 フランスの素晴らしいところは、一番には間違いなく言語である。日本語吹き替えも素晴らしかったが、出来ればフランス語で聞けるのが望ましい。主演のmarion Cotillandの声がすばらしく綺麗であることに気づく。