a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

L’Annulaire (2005) - 性欲の倒錯が印象と共に描写されるフランス映画。

Diane Bertran監督。 カメラからキャラクターまでの距離が遠い。クローゼットの中や、部屋のすこし離れた場所からなど。主人公を覗き見ているかのようだ。

人の心の中を覗いているような映画。内容は拘束されたいという性的な興奮、もしくはそれにすがる気持ちを描いているように見える。薬指(annulaire)という題名も、どことなく愛というか性という雰囲気を出しているように感じられる。結局のところ、ストーリーを構成しているというよりか、性的なものを印象的に描いている映画と言えよう。

ストーリーがあるのではなく、暗喩を何重にも多用した芸術映像に近い。