庵野秀明監督。 とにかくストーリーに凝る映画、リメイクの第二弾。
このシリーズは、合理的な人間ほどはまるかもしれない。ストーリーとしてである。
映画音楽の使い方が、非常に秀逸であると思う。童謡にのせて、エヴァンゲリオンの首をへし折り、人間を握りつぶすシーンがある。相反する性質の音楽にのせることで、かえって暴力性を強調するような演出となっている。暴力性にフォーカスしているあたり、この映画には日本人の底力が描かれているようにも感じる。
本作はシリーズの中でも有名なシーンを取り扱っている。無理矢理に友達殺しをさせられるという境遇に置かれ、思春期の子供がぐれるというシーンである。なかなかのストーリーだと思うのだが、その中でも子供の柔軟な底力を賞賛して描いているあたり、通常の映画とは一線を画すところがある。