a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.(2009) - 子供に友達殺しをさせる映画

庵野秀明監督。 とにかくストーリーに凝る映画、リメイクの第二弾。

このシリーズは、合理的な人間ほどはまるかもしれない。ストーリーとしてである。

映画音楽の使い方が、非常に秀逸であると思う。童謡にのせて、エヴァンゲリオンの首をへし折り、人間を握りつぶすシーンがある。相反する性質の音楽にのせることで、かえって暴力性を強調するような演出となっている。暴力性にフォーカスしているあたり、この映画には日本人の底力が描かれているようにも感じる。

本作はシリーズの中でも有名なシーンを取り扱っている。無理矢理に友達殺しをさせられるという境遇に置かれ、思春期の子供がぐれるというシーンである。なかなかのストーリーだと思うのだが、その中でも子供の柔軟な底力を賞賛して描いているあたり、通常の映画とは一線を画すところがある。