Richard Kelly監督。
Cameron Diazを見るための映画。特筆すべき点はなし。
2000年を超えたあたりから、主人公は心理的に葛藤するようになったと前回述べた。果たして実際にこの映画では、「ボタンを押したら見知らぬ誰かが死ぬが、1万ドルもらえる」という状況に主人公がおかれて、終始悩みまくる。主人公は夫婦で、夫は仕事がうまくいかず、女は右足の指四本がない障碍者である。もともと心理的に葛藤しやすい立場にある人間をおくのが、ストーリーの心理的葛藤の原因である。
アーリントン・シュチュワートのような、迷える子羊をさらに惑わしにかかるような、思考実験的な人間のコマが出てくるような作品が増えて来たということである。 Cameron Diazが軽度の身体障碍者の役柄であるが、いかんせんあまりにも容姿のカリスマ性が強い人である。あまり障碍者の苦悩が理解できなかった記憶が残っている。 ちなみに撮影の仕方がヘタ。