Neil LaBute監督。
違和感をみせることが、サスペンスのひとつの形である。それというのは、通常期待されるような反応や行動が起こらないか、もしくは別のかたちで起こることが条件である。
冒頭から中盤にかけての、Samuel Jacksonのターナー家と、その隣人で引っ越して来たマットソン家。マットソン家のカップルは普通の反応をするのだが、ターナー家の男はあまりにも不自然に描かれている。マットソンはターナーに対して不信感を抱くようになり、次第に不信感が警戒に変わる。そのため、マットソンは彼を不審がる演技をうまくやらなければならない。それが本作でうまくできているかといわると、多少疑問である。