Paul William Anderson監督。
この監督は「バイオハザード」シリーズだけ作るだけで将来が超安定なのだが、ひとつのシリーズに製作期間をずっととられ続けるというのも、監督として複雑なものであろう。別の作品ももっと精力的に作りたいのではないだろうかと私は推察して同情してしまうのである。あくまでこの監督がどう思っているかは分からないのであるが。
渋谷ハチ公前でゾンビを出して通行人を喰わせ、最後にはタンカーの表面が派手に爆発した前作。逆再生とスローモーションが大好きな監督の続作。
ここまで続編がつづくと、主人公が生き延びるという可能性をひたすらに引き延ばしているような気もしないでもないが、本作になってまた面白くなった。
CGで建物の全景を描いて、必要な部分だけを実写にするという発想で、物語の世界観を大きく見せている。大衆に受ける演出を考えるのが上手だねぇ。ただ、世界観の描写としては本作には満足するものがあった。
それにしても今更ではあるが、ペニー硬貨をあつめて散弾にするのは面白い発想だと思う。