a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

SUBMERGED (2006) - 国家的な暗某へと挑むSeagal。

Anthony Hickox監督。

とりあえず銃をぶっ放したいがために撮られたような作品。監督は、かなりの映画好きであるように見受けられた。かなり編集する監督である。

いわくつきの兵隊を集めて特殊部隊をつくる。そのリーダーはS.Seagalが務める。さながら梁山泊のような様相であるが、これがアクション映画の典型のひとつである。

また、彼ら部隊は使い捨てだという烙印をおされ、Expendablesであると言われる。しかし、ひとりかふたりは必ず生き延びて作戦を遂行し、救済として金と意中の女を得る。それ以外の人間は死ぬが、「ムショで死ぬよりはまし」ということで、安息を得るような作りである。決して莫大な富を得るわけではなく、あくまでも現実に対する救済を得る。大抵はそのような流れに落ちつくものである。

また、狂気の科学者が悪役である映画も星の数だけある。大抵は、対話をしようとしても通じることはない。狂気の科学は悪であり、それらを阻止する部隊は善であるという、根源的な二元論を踏襲している。これでは、映画を視聴したあとに、あまりインスパイアされるものがない。であるからして、娯楽映画であると言うことが出来ると、私は考えているのであるが。

軍を象徴するような音楽は、たいていはマーチやヒップホップ、もしくはハードロックである。その音楽が実際に軍の文化から発生したのはマーチのみであるが、最近の映画ではどうもヒップホップやハードロックが、軍を象徴する映画音楽として好んで用いられるようである。一体なぜ、、。

軍隊という存在への憧れなのか、割と戦いを美化するように音楽が使われることが多い。

Seagalは体躯が大きいので、例えば爆発する寸前の戦車から距離を置く際も、全力で走っている感がでない。なんとなく空間的な構図として重いのである。