a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Mammoth (2006) - B-movieとして楽しいハイブリッド性。

Tim Cox監督。

マンモスの登場と隕石の衝突を組み合わせるというなかなかの作品である。オープニングでは古代壁画のカートゥーンが出て来て、その次のシーンは学者が試験官などを手に保っており、近代科学とハイブリッドする。

ここで文字に起こすと笑ってしまうが、凍結したマンモスは、マンモスに呼び寄せられた隕石の衝突によって目覚める。しかし、動物としてのマンモスではなく、鼻から人間の魂を吸引することができるという、何処かで観たことのあるモンスターとしてのマンモスである。

要所要所にて、何処かで観たようなストーリーが重なり、ハイブリッドを形成している。 ハイブリッド性の嗜好がある人間は限られるし、そもそもハイブリッドを認知するには、ハイブリッドされた題材を嗅ぎ取らなければならない。それなりの知識・経験が要るわけである。 ハイブリッドを認知するまでの過程は、暗闇のなかで手探りしているようなものだ。 B-movie愛好家といわれる人たちは、即ちシネフィルでもあるだろう。ただし、シネフィルが即ちB-movie愛好家というわけではない。 ゆえに、B-movieや本作が好きな人間は、全体のなかの一部に限られるであろう。