a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Good Bye Lenin! (2002) - 東ドイツのピクルス瓶を探しあつめる。

Wolfgang Becker監督。

東西ドイツの崩壊の様子が、市民の生活という目線で非常によくわかる映画。東側にある夫婦がいた。その夫が宇宙飛行士で、宇宙飛行にいくどさくさにまぎれて西側に行ってしまった。それで奥さんはヒステリーっぽくなって、社会主義運動に傾倒していくことになる。そうしたら息子、社会主義運動中に逮捕されて、奥さんはその様子をみてショックで脳卒中になってしまった。奥さんが病院にいる間に、東ドイツがなくなって、壁がなくなって、東ドイツのおもかげがなくなる。奥さんはその瞬間を全部見逃してしまったわけね、熱心なコミュニストだったのに。

奥さんが目をさます。息子は病院の看護師と良い関係になっているのね。看護師がチュルパン・ハマートヴァ。これが大根のような気もするけど、とってもかわいい。ロシアからやってきた留学生の役なのね。

奥さんまた脳卒中おこしたらいけないから、刺激をあたえてはならないって医者に言われたのね。だから、息子は東ドイツのおもかげの品かきあつめて、友達にニューステレビの製作もさせて、自宅で流すのね。あれだけ社会主義に傾倒していたお母さんが、自分が寝てるあいだに社会主義終わったって知ったら、ショックで死んじゃうと思ったの。おもしろいねぇ。