Jon Amiel監督。
地球の外から、どこの星人の作った代物かもわからぬスペースバトルシップが来襲したり、もしくは隕石が呼び寄せられるのは、よくあるSFストーリーである。本作は、地球の中それも内核にまで侵入して、核爆弾を爆発させて地球を生き返らせるのであるから、相当に練られたシナリオであると思う。もちろん、スペースシャトルは現実には存在するが、マントルの中を突き進む重機器は21世紀が終わっても到底は存在しないであろうから、正真正銘のScience Fictionなのである。
このリアルなFictionに、理系の人間であれば多少なりとも心が躍る。リアルなサイエンスではない。科学者たちの演技もどことなく科学者然としていない。しかし、Science Fictionとしては本物であると思われる。