Bernardo Bertolucci監督。
Eva Greenのデビュー作である。
エキストラの定義は、同一の脚本によって動く二人以上の人間であると知ったのは、この作品のおかげである。また、本作は映画好きにはたまらない、数々の歴代の映画シークエンスの挿入によって脚色されている。KeatonやChaplinについての登場人物同士の熱い映画口論も含め、映画の教養を存分に発揮した映画である。
最後、Edith Piafの挿入歌であったことと、エンドクレジットが通常の下から上へのスクロールではなく、上から下への逆スクロールであった点にも興奮させられた。
取り扱っている内容も淫らであるが、映画の画面自体が淫らであることが、Bertolucci監督の最大の魅力である。その魅力は、『ラストエンペラー』で感じた衝撃と、その約十年後の作品となる本作で感じた感動において、いささかも色あせることは無い。