Stanley Kubrick監督。
大勢のエキストラを贅沢に用いた映画である。一方でカメラワークは単調なので、3時間強の作品としては目が飽きてしまうかもしれない。Stanley Kubrickらしい撮り方にもなっていないので、彼の作品として観てよいものか個人的には疑問が残る。
ストーリーの最後で主人公は磔になっている点は、今から観たら逆に新鮮味がある。今の映画の作り方とは違う。磔にしてしまったら続編が作れない。一般論として、現代の映画であったら主人公はなんらかの方法によって脱出し、妻と共に逃げるようにストーリーを構成する。帝政側の兵士が心変わりしてこっそりと主人公を逃がしてもよいし、グラッカスが反乱を起こしてもよかった。
しかし、正しいとされている史実に忠実となることは、重要であるに違いない。