a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Star Wars: Episode III ; Revenge of the Sith (2005) - 圧倒的な視聴感

George Lucas 監督

 劇場公開の時には私は中学三年生で、本当に興奮したのを覚えている。スターウォーズは揺るぎないブランドになってしまって、どんなに続編やスピンオフを作っても興行収入が見込めるから、10年後の今でも色々作っている。その変わり、興行収入を確約するために、スターウォーズとしてのお決まりに忠実になる深みにはまり、続編やスピンオフの新鮮な爽快感がなくなっていくのではないかと、密かに危惧している。

 さて本作。壮大な世界観の割には、若干10人くらいのメインの人物たちの描写だけで終わる。広大な世界の中で繰り広げられる、矮小な世界である。バトルシーンはこれでもかと演出して、もはやユアン・マクレガーがやる気のないダメな師匠にすら思える。それもすべては以前に作られたエピソード4へ無事に着地するために、エンターテイメントと制約のバランスをうまく取った結果である。観終わると、爽快感はあまりない。圧倒的な視聴感が尾を引くように残る。