Mark A.Z. Dippé監督。The West Wingシリーズで大統領を演じたMartin Sheenが出演している。
ストーリーの可否については、原作ありの映画であるため一切触れない。
クラウンという映画史上に一二を争う濃いキャラクターがいる。
魔法的な力をどのように表現するのか。たとえば緑の蒸気。これは自然界にはないので魔力的にみえる。
だんだんと主人公の能力が開花し、銃による物質的な攻撃から、高度な精神性を要するものへと変化する。
精神性を能力へと変換できる設定で、精神性が現実の不可能性を凌駕する。現実よりも精神が重要視される。その上で主人公の精神性が、主人公の自己実現的なハッピーエンドの鍵となる。
結局のところ精神性が全てを凌駕する映画は、ファンタジーでは常套である。
ところで、17年前の映画であるのにも関わらず、CGの使い方がうまいので現代の下手な映画より楽しくみれる。とある映画際で最優秀視覚賞をとったのも頷ける。