a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

元禄忠臣蔵 前編 (1941) - 壮大なストーリー、前編。

溝口健二監督。

真山青果作「元禄忠臣蔵」を映画化したものである。

冒頭、遠景の座敷でストーリーが進行するのかと思いきや、カメラが横にふれて近景で殿中刃傷が起こる。その後にも良質なショットが多く、観ていて非常に綺麗である。

一つのショットが長いのが特徴である。元は新歌舞伎の演目であるので、それもその筈である。

浅野長矩切腹をするシークエンスの構図が良い。浅野はだまって殿中へと入っていき、その塀外では家来が泣き崩れて行く。それらをセットの上空から、双方が対比されながら映される。