2014-10-24 元禄忠臣蔵 前編 (1941) - 壮大なストーリー、前編。 1940年代 普通 (好みで) 溝口健二監督。 真山青果作「元禄忠臣蔵」を映画化したものである。 冒頭、遠景の座敷でストーリーが進行するのかと思いきや、カメラが横にふれて近景で殿中刃傷が起こる。その後にも良質なショットが多く、観ていて非常に綺麗である。 一つのショットが長いのが特徴である。元は新歌舞伎の演目であるので、それもその筈である。 浅野長矩が切腹をするシークエンスの構図が良い。浅野はだまって殿中へと入っていき、その塀外では家来が泣き崩れて行く。それらをセットの上空から、双方が対比されながら映される。