a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Mission:Impossible (1996) - TGVの高速感は見物。糸吊りアクションの基本形。

Brian De Palma監督。

登場人物に属性をもたせなければ、イデオロギー的な作品にはならない可能性が高い。本作では、たとえば退役軍人やアウトローな人間などのあらかじめ属性が決定している人間がスパイをしているわけではない。登場する複数の人間は、なぜその仕事に就職するに至ったかという情報を一切持たず、あらかじめスパイとして存在している。

ただし、ストーリーが展開していくにつれて、CIAを追い出されたブラックリストの人間たちが集まりCIA本部へ攻撃をしかける。やはり、辺境の者たちが中央にむけて攻撃をしかけるという構図に偏って行くのであり、梁山泊の様相を呈するのはアクション映画の基本なのかもしれない。

糸で吊られるというのがMission Impossibleシリーズの最大の特徴である。

また、TGVの超高速感覚のあるカメラワーク。これはなかなかの見物である。