Régis Warnier監督。
この映画で驚いた。Vincent Pérez が画面のあらゆるところから、ふいに姿を表す。走り出した車の中からみるフロントガラスにふいに黒い影が映る。走り出した車のドアがあくと、雨でずぶぬれになったPérezが、真顔で殺気立った表情でカメラを見ている。ここまでおろそしい画面もそう無いのであるが、飛び乗った彼はCatherine Deneuveに動物のように抱きつく。Deneuveもそれに応える。結局運転手だけひとり降ろされるというのだから、シナリオも十分におそろしい。しかし、フランスの男と女とはこういう事を映画でするのである。