a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Alice in Wonderland (1903) - ファンタジーに着目した、監督は偉い。

Cecil Milton Hepworth監督。

映画という手法が、ファンタジーの創出に基本的に向いているということを証明した作品であろう。たとえば『Explosion of a Motor Car 』は、一応は現実世界において車が爆発したという体なので、ファンタジーではない。むしろ違和感のない写実のために、カット技法を応用しようとした。

本作は、カット技法によってアリスが小さくなることを描写できることを示した。非現実をスムーズに描写するために、用いたのである。『Explosion of a Motor Car 』とは、カット技法の方向性が根本的に分岐している。