Charles Chaplin監督。
夜のあるショーにて、酔っ払いの男がプログラムを目茶目茶にするという内容である。現代の作品ではそうは終わらないだろうが、目茶目茶にされ尽くされたところで終幕する。まるで、砂場で子供が自分で作った砂の城を、壊しに壊し切って満足するような雰囲気である。
観客は、通常のプログラムを鑑賞している間は退屈そうにしている。Chaplinの演じる酔っ払いの男が場をかき乱すと、手をたたいて笑う。手をたたいてまで笑うのはSilent Pictureだからオーバーリアクションであるのだとしても、当時は場をかき乱された方がよほど楽しかったのである。