Charles Chaplin監督。
「Let me help you to go straight」というフレーズが印象に残る短編。
物事の認知については、基本的に四つの構造がある。
(A)認知されるべきであり認知される、
(B)認知されるべきではないのに認知される、
(C)認知されるべきなのに認知されない、
(D)認知されないべきで認知されない。
一般的に言えば、この中で、AとDに関してはストーリーの円滑な進行にかかわり、BとCについては喜劇における笑いの起こるシークエンスである。
ところで、本作には壁に影として映し出された二人の強盗の姿がある。この当時は非常に新鮮味のあったであろうショットは、『ベルトルッチの分身』などではさらに大きく進化し、後の映画でも頻繁につかわれる伝統的なショットの源流的な存在である。