Charlie Chaplin as director
駆落ちもあれば失恋もあるということで、本作は後半手前まで普通のコメディであり後半は失恋を描いている。確かにChaplinの独特な魅力はこの作品から本領発揮されたという観方があり、それは正しいだろう。今までの主人公は身を引くという行動を一切採らなかった。でもCharlieはここで身を引いたわけだから、結末に関して結構驚かれたかもしれない。確かに本作はいわば変化球に近い。
もしくは、放浪者役のCharlieを現実的な人間として見直すと、見知らぬ娘と駆落ちするよりは失恋する方がより放浪者然としている。本来の放浪者はヒーローではない。