a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

The Immigrant (1917) - 主観ショット

Chelie Chaplin 監督

 チャップリンの、船が登場するフィルムは船酔いしてしまってダメである。カメラごと振り子のように動かすのだから、特に大画面のシアターで見ると完全に酔ってしまう。もちろん、そんな映画初期の段階のフィルムで、当時の人もそうであったように一緒に画面に酔えることは、シネフィルとしてはむしろ嬉しいのだが。

 自由の女神を写した主観ショットがあるが、こういう叙事要素の強いショットはCharlieはここで生まれて初めて使ったのではないか。このショットがなければ移民としてのCharlie, Ednaという構図が伝わりにくいのだから、本当にうまく主観ショットを入れたと感心するばかり。