William A. Graham監督。 ところどころの描写が適当であるが、全体的によくできているロマンス。
前半は、Milla Jovovichが母を演じ、離島でいきていく家族を演じる。あまりにも時間をかけすぎた伏線。背景では、男児と女児がいて、その二人が成長するについてて第二次性徴をむかえるという事実がある。離島でその二人しかいないため、ぎくしゃくしながらも次第にお互いの変化を受け入れ、家族として変化していくというシナリオである。そのための伏線を真面目に意識しすぎたので、なにかの性教育ビデオなのかとおもえる出来になってしまった。Milla Jovovichが、恥ずかしがりながら「どうやってコウノトリがくるのか」ということを伝えるシーンが長過ぎる。この点は、Rotten Tomatoesの評価員も指摘している部分である。
しかしながら、その点を除けば、親子三代にわたる離島での営みを最適な時間配分で表現し、なおかつロマンスとしてのハッピーエンドにしっかり落とし込んでいる。そのため、離島ロマンスとしては上々の仕上がりとして、観客に見せる事ができる。それ以外の点、たとえば先住民族については、その上演意味がなかなか察し難いが、時間配分としてはあれだけで十分。結果として謎な存在にしあがってしまったが、そこはご愛嬌である。なにせ、地図にも乗っかっていない、孤島である。
個人的には評価の高い、観る事をおすすめできる映画である。