Jonathan Demme監督。
女の皮を剥ぐという猟奇殺人が複数回発生し、犯人の居場所を精神科医とFBI研修生が突き止めるといったもの。とはいっても、精神科医は人を食った罪で隔離されている人で、FBI研修生は彼からなんとかして犯人の特徴を聞き出さなければならない。どうしても、精神科医と面談をしなければならない状況に置かれ、ストーリーの主軸はこの二人の面談に置かれている。
精神科医は理性を保ちながらも、行動が常人のとりうる範囲を超えている人間である。生皮はぎの犯人が殺されて一件落着と思えば、人食いの精神科医が脱走するという。なんとも世の中に精神異常者の犯罪はなくならないことを暗示するような作品である。