Phillip Noyce監督。
オーストラリアのアボリジニの部族の子供が、隔離政策で離ればなれになってしまった家族に会いに裸足で1500マイルも歩いて帰りに行く、という話。
特筆すべきはドキュメンタリータッチで描かれた映像の美しさで、この映画はほとんどがロケ撮である。オーストラリア大陸という、世界でもっとも過酷な大陸(南極を除く)の自然をきわめて優秀に撮っている。自然が夜になるシーンは空が紫に光って本当に綺麗である。
また、隔離政策というテーマを扱っているにも関わらず暴力描写が一切無い点が特徴である。また、役所には役所の事情があることを認めており国家側を悪役に仕立てていない点において、ドキュメンタリーとしての現実性を遵守している。
気持ちよく見れる作品である。