a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Black Dog (1998) - トレーラーでチェイスするというアイディア勝負の作品。

Kevin Hooks監督。

Black Dogとは、ツェッペリンの歌曲のことではなくて、長距離運転をしている際にだけみえる残像のことである。長い間運転していると、だんだんと気分が散漫になってくる。それでも運転を続けていると、歩道の真ん中に一匹の黒いシェパードのような犬が待ち構えている。それが運転席の方向へと勢いよく走ってきて、フロントガラスへと突っ込んでくる。その犬をよけようとして、事故になるという話である。

そのような逸話はさておき、本作品では大型トレーラー同士でカーチェイスをする。アメリカみたいな広大な道が続いている土地では、現実感があって面白い。これが日本だったら、多少なりとも社会的な違和感があるように思う。たとえば、「御意見無用」などと書いてあるデコトラが爆走しているシーンを見ると、なんとなく不安に感じるのである。本作品には、それはない。

主人公がチェイスに勝つということが、主人公が人生をより豊かにすることに直結する。これはアメリカのアクション映画を見ている限り、一般的なシナリオであるように思う。かれこれ、私はアメリカのアクション映画を今年50本ほどは見ている。たいていは、テレビ東京が放映している、午後のロードショーを録画してみている。それだから、私はテレ東には頭があがりにくい。

※「御意見無用」のデコトラとは、日本の『トラック野郎』シリーズのこと。これはこれで光るものがある映画ぞろいである。