a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

2010年代 普通 (好みで)

Mothman (2010) - 弟をみんなでぼこぼこにするという、不思議な導入ではじまる。

Sheldon Wilson監督。 Mothmanは、アメリカで1966年から67年にかけて発生していた未確認生命体で、West Virginia州で流行していた。TNT工場で目撃され、全速で逃げる車に等速で追いかけて来るという。 このMothmanは、黒のゴミ袋が飛んでいたのではないかと…

Prince of Persia (2010) - ゲーム原作の映画というのもある

Mike Newell監督 ダチョウ兵が走って来るシーンがおもしろい。それ以外の面白さはあんまり。巧いコメントが出来なくてごめんなさい。 ゲームが原作となっている映画であるという。

Rise of the Planet of the Apes (2011) - ゴールデンゲートブリッジから人が落ちる滞空時間が的確。

Rupert Wyatt監督。出演James Franco、Freida Pinto他。 明確に主人公格のサルの心境変化を扱った作品なので、作るのが難しかったと推測できる。どこまでサルに人間性を与えるのか。サルは人間を殺した時に、ためらいや後悔の感情があるのか。そういったとこ…

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ (2013) -「ミニマンモス肉の磯辺揚げ」という受けるネーミング。

独特の世界観。「ミニマンモス肉の磯辺揚げ」という奇妙な料理がでてくる。 アニメ映画は、物の時空間的な移動をいくらでも早くできる。実写映画よりも自由度が大きく、何でも描ける。しかし実際には、夏祭りで男女の仲が進展したりと、物語のキーとなるイベ…

AGE OF DINOSAURS (2013) - Treat Williamsが相変わらず活躍。

王道ストーリーを何のひねりもなく突き進むオリジナルビデオ。 一応日本での動物実験から物語がはじまる。 はじめのシーンから、なんの演出もなく恐竜をストレッチャーで運んできて、恐竜がいることになにも驚きが無い。テイザーでトカゲを麻痺させたり、SWA…

おおかみこどもの雨と雪 (2012) - 破天荒な設定の上に魅せた、子供成長の物語。

細田守監督。 本作は、一橋大学に通う真面目な女の子が実直なオオカミ男に恋をして、二児をもうけて大学を中退したあげく、山里に引っ越して一日に畑を幾つも作って中学生まで育て上げる、という破天荒な内容である。そんな内容が、最初は不自然で、ベタで観…

The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader(2010) - 映像がきれい。

Michael Apted監督。 こういう原作ファンタジーを原作とした映画によくあるのが、ストーリーを原作に忠実に追うように時間を分割して、淡々と撮影していく。映像上のストーリーの連結が失われてしまっている。いつのまにか自軍が勝っていて、「うぉー」と歓…

Salmon Fishing in the Yemen (2011) - イエメンでサケ釣り。発想がたのしい。

Lasse Hallstrom監督。 イギリス映画。イエメンで巨大な工事を行い、魚釣りができるようにするという物語。 ストーリーに多少詰め込みすぎるところがあって、なんとなく本筋がぼやけている気がする。元々西欧とイスラム圏の国交正常化のためのプロジェクトだ…

INTOUCHABLES (2011) - 障碍者テーマ作の名作

Olivier Nakache、Éric Toledano監督。 私が泣く映画は、20作観た後に1作ぐらいのペースである。この映画は、久しぶりに涙が出た。 かなりブラックジョークが過ぎるのでは? そう個人的にひやひやする部分が多いのだが、よく考えてみるとそれは固定概念であ…

Les Mis?rables (2012) - ボリュームのある大作

Tom Hooper監督。 Amanda Seyfriedがかわいい。その他の出来は、まあそこそこ。しかし緻密に作られていてボリュームがある映画。 こう、コマの撮り方の策が尽きたからといって、あからさまに水平面を斜めに傾けるコマを入れるのはやめてほしい。2時間半もあ…

Frozen (2013) - 2010年代の名作になるだろう。

Chris Buck、Jennifer Lee監督。 ペアの監督で名作となった例が数多いが、女と男の監督が一人ずつというケースは少ない。だからこそ名作を作り得たのだろうか。 遂にやってきた、話題作。英語と日本語吹き替えの両方で観たいと始めから決めていて、ついにレ…

サヨナライツカ (2010) - 技巧派エスニックラブストーリー

イ・ジュハン監督。 簡単にいってしまえば大人のセックスフレンドの映画。本作とは関係ないが、作者は人というものは中性に向かっていると言っている。私はそれについては断固反対で、地球の資源の上限にあわせて多様性はうまれる方向にむかい、ただ多様性を…

青天の霹靂 (2014) - なぞの稲妻で超自然的に終幕する謎の作品。

劇団ひとり監督。 劇団ひとりが柴咲コウに何回もビンタされる映画。基本的におもしろいのだが、最後はなぞの観念論的なファンタジーへと魔法的に変化する。その演出さえなければ、まだ及第点がつけられるのに。 果たして主人公の人生が、本映画の出来事を通…

BECK (2010) - 完成度の高い原作日本映画

堤幸彦監督。 最初なめてかかって観た映画なのだが、凄いよく出来ていた。 バンドマンの映画で、伏線がもりだくさん。これは売れるだろう。 主演の佐藤健が唄う時に、あえて声を消して演出している。 音をあえて入れないのは、La môme(2008)でも使用されてい…

Monsters (2010) - SF世界のロマンスに焦点

Gareth Edwards監督。 最近話題の「GODZILLA ゴジラ」を監督した人の、昔の作品であるという。2010年公開。 毎年恒例で、火星人みたいな地球外生命体が襲って来るという、ファンタジー設定。割とこういう設定は見飽きた。但し、最後までしっかりと観る。 モ…

るろうに剣心 (2012) - スローモーションで速度をごまかす技術について。

大友啓史監督。 「るろうに剣心」という漫画があり、それがアニメにもなったのであるが、遂に実写化された作品。 この漫画は、かなりのヒットを記録していて、幅広い世代にかけて人気がある。 漫画やアニメでは、それこそ空中で回転しながらの斬撃だの、平突…

Sharknard (2013) - サメ台風とかいう稀に見るふざけた映画。

[レビュー開始初期の執筆なので、気取って書いた箇所が含まれています。 あえて修正せずに残しておきます。追記2014.10.21] Anthony C. Ferrante監督。 このSharknardは、その映画モチーフをまったく踏襲せず、ただひたすら空からサメを降らせるだけの映画で…

L'arnac?ur (2012) - 気軽なフランス恋愛コメディー

Pascal Chaumeil監督。フランスのコメディ映画。 男がいる女を自分に惚れさせることで、カップルを破綻に追い込むという「別れさせ屋」についてのコメディーである。これでもかと高飛車なフランス人女に、別れさせ屋が挑んでいくという内容である。 日本の中…

バトルオブパシフィック(2012) - 今世紀で指折りのポンコツ映画

Thunder Levin監督。 アメリカ映画。えっ、と思ってしまう今世紀で指折りのポンコツ映画。何からなにまでぽんこつ。 その残念さの際立っているのは敵戦艦のCGがポリゴンであるという。2012年の映画にもかかわらず、90年代でも十分可能であったであろうCG技術…

Salt(2010) - 典型的なスパイ映画。

Phillip Noyce監督。 アメリカ映画。主演がAngelina Jolie。孤児院のようなところでスパイに育て上げられる境遇に育つものの、その後愛などの動機もあり、個人的自由を獲得してかつての同士やスパイ計画を頓挫させていくスパイ女の話。個人的自由に行動の重…

BLUE VALENTINE(2010) - それぞれの心の良さがいきなり仇になる恋愛映画。

Derek Cianfrance監督。 アメリカ映画。やはり10’の映画の中でそうとう優秀。天才的な手法は無いが、脚本、カメラワーク、キャスト、音響、すべてが綿密に練られていて、完成度が非常に高い。 見ていて心が痛々しくなる映画。心にダイレクトに響くものが一流…